いわきでは、8月7日の七夕の行事が行われます。七夕の前日(7月6日)の夕方、農家などでは麦わらで「わら馬」を2頭作りました。 そして、笹竹の下や家の門口につないでおきます。七夕はお盆の始まりで、この馬に乗ってご先祖様が家に帰ってくると考えられていたのです。
七夕の日の早朝、わら馬を引いて草を刈りに出かけ、草を少し刈って馬の背中に載せます。七夕が終わった翌日(8月8日)、この馬は馬小屋の屋根に投げ上げたり、畑に置いたり、川に流したりしていました。
この行事は、昭和20年代まで市内の各地で行われていましたが、現在はほとんど行われていません。